ゲーム内で歩く、触れる、跳ぶ!Axon VRのハプティクス技術

HTC ViveやOculus Riftの登場によりVR技術の没入感は日々進歩していっています。しかしそれらの没入感は視覚や聴覚の話です。どんなにきれいなグラフィックスであってもゲーム内の物を触れる事はできません。

 

しかし触覚そのものを再現する技術(ハプティクス技術)というものがあります。そして次にVRを現実に近づける為に次に注目されているのはこの『触覚』です。VR空間内のオブジェクトに実際に触れる事ができればプレゼンス(実在感)は高まり、より上質なVR体験が可能だからです。

 

今回はVRの技術を一段階上に押し上げるかもしれないVRにおける触覚技術(ハプティクス)を研究している企業の一つ『Axon VR』に注目していきたいと思います。

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Axon VRの『全身で感じるVR体験』

axon vr

VRヘッドセット『Oculus Rift』を付けた黒い特殊スーツに身をまとった男性が器具に固定されながら宙に浮いています。なんと彼はゲームの中で跳んだり跳ねたり、物に触れる事ができるのです。

 

…すごくない?

 

かなりシュールな見た目だけど、技術としては本当にわくわくするし凄いよね。だって、この機械が実現すれば多くのゲームプレイヤ―の夢である『ゲーム内を歩く、触れる』といった動作が可能になるんですよ?

 

『触れる事が出来る』というだけでゲームの表現の幅はものすごい広がります。では、一体どのようなプロセスでこれらの動作を可能とするのか。その理由をAxon VRの二つの秘密兵器を紹介しながら説明します。

①Axon Suit(アクソンスーツ)

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Axonスーツ

全身ブラックで包まれたAxonスーツ。ジャケット、ズボン、グローブにブーツの4つのパーツにわかれています。スーツに内蔵された全部で数千個以上のセンサーで各部分にかける圧力などを計算、調節します。その結果ゲーム内でオブジェクトの質感を実際に感じる事も可能で、『重いものを持ち上げた時にかかる圧力』まで計算して再現する事ができるようです。

 

そのほかにも温度の調節も可能らしく、すさまじい機能を兼ね備えております。化け物スーツやな。

②Axon Station(アクソンステーション)

 

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Axonステーション

続いて紹介するのがプレイヤーを固定する為の器具Axonステーションです。プレイヤーの全身を固定するAxon Skelton(アクソンスケルトン)によっては身体は完全に宙に浮いた状態になるわけですが、Axonスーツによる圧力の調節で地面を歩いている感覚を再現出来ます。

 

消費者向けに発売される予定は今のところなし

かなり大規模な設備となる為、Axon VRはこれらの商品を対消費者向けとして考えていない意向を示しています。まぁこれだけ大がかりな機材となると、一式そろえるだけでもかなりの高額になる事は間違いないですし、納得です。少なくとも100万円はくだらないでしょうね。

 

その代わり、アーケードをはじめとしたエンターテイメント、職業訓練や医療、スポーツの分野での利用を目指しているようです。

 

YouTubeに公式の関連の動画があります。全編英語ですが、概要はつかめると思うので是非ご覧ください。

参考動画

一言

動画を見てもわかる通り、Axon VRの創業者兼CEOであるJake Rubin氏はかなりお若いです。生まれついてのゲーマーだったみたいで、やはりVRに情熱を注ぐ人っていうのは元ゲーマーが多いんですかね。

 

器具で身体を宙に固定されているので機会が誤作動や緊急時を起こした際の不安感はありますよね。動画コメント欄にもありましたが『誤作動でヒートモジュールがすごい熱くなったらどうする?』とか確かに怖いですし、アーケードで使用するにしても安全の為にスタッフ、人員配置が不可欠となりそうですな。

 

Axon VRと言っても現在はほとんどの人が知らない会社だと思いますが、僕は結構注目してます。

 

どの程度の再現度、クオリティなのか気になる所ではありますが、触覚がプラスされたVR体験はまだほとんどやったことがない(Omniでゲーム内を歩いた事はあるけれど)ので、早く製品化されてほしいなぁ。

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