コロプラが『FOVE』に出資!VR業界全体が『視線追跡』に注目開始!

2016年1月に設立したVRファンド『Colopl VR Fund』がFOVE,Inc.が行う第三者割当増資を引き受ける事を発表しました。

 

FOVEといえば世界初の視線追跡型VRヘッドセットとして注目を集めている日本のスタートアップ企業です。

 

今回の増資のニュースを見て思いましたが、Star VRがアイトラッキング技術専門企業Tobiiとの提携を発表していたように、『視線追跡』の重要性にVR業界全体が気付き始めてきた気がします。

 

そしてその世界的なきっかけを作ったのはFOVEで、現在コンテンツだけでなくライセンスビジネス(特許事業)なども視野にいれて活動しているようです。

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1100万ドル(約12億円)を第三者割当増資で調達!

FOVE

第三者割当増資とは、特定の第三者(株主でなくても可)に対し募集株式を割り当てる方法による増資の事で、株式会社でもかなりポピュラーな資金調達方法の一つです。

 

具体的な出資額については不明ですが、FOVEは今回1100万ドルの資金調達を終えたと報道されました。

 

CEO小島由香氏に対するインタビュー記事によると、

(VR開発は)資金だけでは続かない。ディスプレイ供給や量産体制に備えた座組

TechCrunch Japanより

秋発送予定のFOVEの予約台数は日米合計1500台程度ですが、先日発表されていたFOVEと日韓のネットカフェとの連携が決定されれば数万台~10数万台の出荷が予想されますし、その準備に充てるのだと思われます。

二年前は閑古鳥状態だったHMDの『視線追跡』

同インタビューでCEO小島由香氏はこんな風にコメントをしています。

「2年前にFOVEが出てくる前は誰もVRで視線追跡とは言ってなかったと思いますし、1年前は不要だよね、という雰囲気でした。それが先日のGDC(Game Developer Conference)なんかだと、もう誰もが視線追跡の話をしている感じです。

引用:TechCrunch Japan

業界全体であまり注視されていなかったという『視線トラッキング機能』、現在ではそこかしこで議論される技術となりました。

結構前から視線トラッキングについては議論を交わされていると思ってたんですけど、まさか『不要』という意見があっただなんて驚きです。

視線追跡型VRヘッドセットができること

fove美女

視線追跡機能を搭載することでできることは様々です。例えばゲーム内でアバターと目線を合わせる事ができ、よりリアルなコミュニケーションを行う事が出来ます。

 

もともとCEOの小島さんが作りたかった『プレイヤーの表情でストーリーが分岐する』映像作品を実現するために作り始めたのがFOVEだという逸話がありますが、

 

最も注目すべきは目線を合わせた部分だけを高解像度で表現しそのほかをぼかすフォヴィエイテッド・レンダリング(Foveated Rendering)技術です。

Foveated Rendering

FOVE 美女

Foveated Renderingとは簡単に言うと、『ユーザーの視線中心部分を高解像度で表現する』技術の事です。

 

目線以外をぼかすことで人間の自然な視界を再現できるだけでなく、VR普及の条件の一つともいわれる『要求ハードのスペックを下げる事』ができます。

 

SAOのディテールフォーカシングシステムのようなものです。

(参考:FOVEの視線追跡とSAOのディテールフォーカシングシステム

世界が注目する技術となる


先日お届けした、VR/ARの未来に関する40の予言『2017年末迄にVRヘッドセットは800万台売れる』では、カーネギーメロン大学教授兼ゲームデザイナーのJesse Schellが『Foveated Rendering』『視線トラッキング機能付きHMD』について以下のような予言をしていました。

2018年迄に、視線トラッキング型のVRが発売される。

2020年迄に、Foveated Rendering(ユーザー視線の中心部分のみ高解像度で描画し、その他の部分を低解像度で描画する手法)が確立し、2025年、実用化される

VR/ARの未来に関する40の予言

予言の中に出てきた2018年までに発売される視線トラッキング型VR(ヘッドセット)とはFOVEの事ですね

 

FOVEが発表される前はあまり『視線追跡機能』について重要視されていなかったのですが、今後確実に注目されていく技術となっていきそうです。


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