石油開発会社INPEX集客プロモにVRリズムゲームを企画・制作した『株式会社ピクス』に行ってきた

今から1週間前『VR版リズム・ダンスゲーム『INPEX Energy Rhythm』を披露』というタイトルのプレスリリースが公開されました。

INPEX Energy Rhythm

プレスリリースより

僕も普通だったら、『おぉー楽しそう遊んでみたいなぁ』くらいで流し読みするんですけど、このプレスリリース冒頭部分に、『オーストラリアで開催されたLNG (液化天然ガス)業界最大の国際会議併催展示会「LNG18」にて出展された作品』みたいな事が書いてあってびっくり。

 

『え??これ石油開発会社のINPEXなの!?!?』って。

 

コレはあくまで筆者の個人的イメージですが、INPEX(国際石油開発帝石株式会社)って筆頭株主が経済産業大臣だったり、黄金株を発行している日本唯一の会社だったり、もともと石油開発って国策会社なので…その、なんていうか、超お堅いイメージがあります。

 

あと、社名に『』って文字が入ってますしサウザーかよ

 

でもそんなINPEXが今回出展したVRゲームが『INPEX Energy Rhythm』はおもいきりエンターテインメントに振り切ったダンスゲームだったので(アフロのおっさんと踊るんすよ?笑)めちゃくちゃ驚きました。

初見の感想ははっきり言って『異質』。気になって夜も眠れない僕は

 

この疑問を解消するべく『INPEX Energy Rhythm』を企画、制作した『株式会社ピクス』に直接取材にいってきました!←

 

『天然ガス』と『VRリズムゲーム』という一見何の関連性もない二つのジャンルをどうやって「INPEX」という超お堅い企業の集客プロモーションとして導入する事ができたのか、VRプロモによる企業好感度やブランド価値の向上事例としても非常に良いサンプルだと思ったので紹介させていただきます。

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株式会社P.IC.S.に行ってきた

IMG_1637

2000年創業、恵比寿に本社を置き、様々な映像企画、クリエイティブ制作に強みを持つ株式会社P.I.C.S.(以下:ピクス)に行ってきました。

 

白と黒で統一されたシンプルながらもおしゃれな空間、入り口を奥に進むとピクスが手掛けたと思われる超有名アーティストたちのMVが延々と流れるモニターを発見。

ぴくす オフィス

Perfume、ゆず、SEKAI NO OWARI、乃木坂46、最近で言うと欅坂46のPVを制作したのもココ。いわゆるクリエイティブな人達が集う会社。かっちょいい。

 

MVだけでなく、プロジェクションマッピングやTVCMをはじめとする広告キャンペーンなどを手掛けてて、『これ見た事あるわぁー』ってのばっかり。気になる方はピクスの公式ページで制作実績を確認してみてね。https://www.pics.tokyo/

 

ホームページがもめちゃくちゃハイセンスでかっちょいい。

なぜINPEXの集客プロモにリズム&ダンスゲーム?

では、さっそく本題、INPEX Energy Rhthmを集客用プロモーションとして導入した経緯について触れていきましょう。

 

INPEX Energy Rhthmはリズムに合わせて玉をキャッチしたり、忍者をやっつけたり、アフロのおっさんと一緒に踊ったり、一見するとお堅い石油開発会社が出展しているとは思えないエンターテインメントに振り切った作品で、INPEXの業務内容からかなり離れているように見えます。

 

『どうやってこのコンテンツを導入にもっていったのか』

 

その経緯を語るうえで外せないのが今から2年前ピクスがINPEXに集客プロモーションとして提供、制作したProject Tour Rideという作品です。

『21st World Petroleum Congress』にて公開されたVRコンテンツ

2014年、ロシアのモスクワで開催された『21st World Petroleum Congress』にて、INPEXは他企業に先んじてVRコンテンツを出展しています。

 

VRコンテンツ名はProject Tour Ride、新潟県直江津市にあるLNG基地と、オーストラリア・ダーウィンに近接するイクシスLNGプロジェクトの基地をモデルにしたVR空間をジェットコースターで駆け抜ける爽快感抜群のコンテンツです。

 

ピクス公式ページに動画がありましたので、ご覧ください。

2014年当時、今ほどVRコンテンツを集客プロモ―ションとして出展している企業は多くありませんでした。

 

そんな中Oculus Rift(DK1)を使って制作したこの『Project Tour Ride』が海外のイベント参加者にそれはそれはもう、バカウケだったのです。

 

当初は1年間程度使う予定であったこのコンテンツでしたが、制作した側も驚く程参加者達から絶賛され、結果的に世界各地で約2年間にわたって「Project Tour Ride」を使用しつづけました。

 

結果、海外における『INPEX』というブランドの知名度と企業好感度を上げるのにピクス制作のVRコンテンツが一役買ったと評価され2016年『INPEX Energy Rhythm』の制作につながったという訳だったのです。

 

イベントは連日大盛況で、体験者の中には『Project Tour Rideを体験するためだけにイベントに参加した』という人や『INPEXとはなんてすばらしい会社なんだ』『INPEXの未来に可能性を感じる』と企業そのものを称賛するような声も多く聞かれたそうです。驚きですね。

実際に『INPEX Energy Rhythm』で遊ばせてもらった

ピクス ダンスゲーム

INPEX Energy Rhythmプレイ中の様子(僕では無い)

動画見ただけでも楽しそうだってわかったんですけど、百見は一体験に過ぎずという事で実際に遊ばせてもらいました。

 

ステージ1はリズムに合わせて飛んでくる玉(エネルギー)をキャッチする、ステージ2はリズムに合わせて飛んでくる忍者をぶった切る、ステージ3はアフロマッチョインストラクターのポーズを真似る、どれも違った面白さが味わえる一度に3度おいしいリズムゲームでした。リズムゲームだからノンバーバルで国籍関係なく遊べるし、没入感も相まってかなり面白いです。感覚や遊び方としては『リズム天国』にちかいかも。

 

ステージ3でアフロのおっさんと踊るときとか思わず『いぇぇあー』とか声が出てきそうだったし(周りに開発の人達が居たので自重しましたが)、インタビュー中じゃなくて家で一人で遊びたかったなぁ←

 

で、全部体験し終えて思ったんですけど『これが天然ガスのイベントに出展されてたら嫌でも目に付くし、企業に対しても親近感わくよなぁ』と。

 

別にINPEXの事を言ってる訳ではないけれど、海外で知名度を上げたい企業や世間に堅苦しい窮屈な会社だと思われている企業はこういうプロモーションの仕方もありだと思いました。僕も元々広告業界志望だったので、改めてクリエイティブの力ってすごいなぁと感心しました。

 

ちなみに、ゲームでコントローラとして使用しているのはモーションセンサーのMyo(マイオ)。僕は初体験だったけど、とても使いやすかったし我が家に一個くらい購入しようか迷い中。

ウェアラブルコントローラってかっこよくて好き。

INPEX Energy Rhythmの一般公開予定は今の所なし

『INPEX Energy Rhythm』かなり面白かったんですけど、話を聞いてみると残念ながら、イベントのみの展示で一般公開予定は今の所ないそうです。ただ、今後INPEXが参加するイベントでは出展される可能性が高いらしいので、もし機会があれば是非遊びに行ってみてください。

 

そして制作会社ピクス自身も、今後VR関連のコンテンツ作りやクリエイティブ制作に力を入れていくとの事なので、業界の方々は要チェックですね。

 

今回の取材、広報担当との一対一の取材予定だったのですが急きょ制作にかかわった開発スタッフの方々にも参加いただきお話を伺う事が出来ました。広報:新井様を始め、クリエイティブディレクター:寺井様、テクニカルプロデューサー:弓削様、テクニカルディレクター:坂本様、エンジニア:上野様、日本VR学会理事:吉田様には改めて御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

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