SSFF&ASIAにて有識者4名が語った『VRの今とこれから』

昨日6月4日アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(以下SSFF&ASIA)』が行われました。当日分含めチケットはほぼ完売、会場である表参道ヒルズに約200名の参加者が集まり、一般の方々のVRに関する関心が徐々に高まっている事がわかります。

 

トークショーではVR業界の元年の背景、VRの映像技術や表現方法、その制作過程や今後の流れなどが映像クリエーター含む4名のコメンテーター達たちによって語られました。今回はそのイベント中に語られた『これからVRでどういった表現方法が生まれるか』『これからのVRはどうなっていくか』その点を分かりやすくまとめましたのでご覧ください。

登壇者のプロフィールに関してはコチラ→『VRが映像業界に与える衝撃』イベント詳細

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メディア研究家 黒川文雄氏『VRが人の生活を豊かにする』

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–これからのVRはどのように見ているか

『ゲームが生まれて40年、マリオが生まれて30年、3Dのコンピュータグラフィックスが生まれて20年、スマホのベースとなるガラケーが生まれて10年、そしてまさに今VRという新しいコミュニケーションが生まれた。』

 

『VRに期待するという事はゲームや映像は勿論、今は無理かもしれないが認知症患者の治療、半身不随の患者の治療も期待できるという事。エンターテインメントからは外れるかもしれないが人の役に立つような技術がVRの可能性として広まっていってほしいと考えています。』

 

黒川氏と言えばエンターテインメントビジネスを知り尽くすメディア研究家として知られていますが、VRに対してゲームは勿論ですが、医療や福祉での使い方や取り組みに対し大きな期待をしている、との事でした。

メディアアーティスト浅井宣通氏『リアルタイムレンダリングエンジンによるVR』

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–VRでどのような表現、制作をしていきたいか

『リアルタイム(レンダリング)エンジンですね、Unity5になってすごい表現力が強くなってプリレンダリングと変わらなくなってきたので、リアルタイムでハイクオリティなアニメーション作品を作っていきたい。』

 

『そのためにエンジニアとクリエーターがわかれているのではなく、それらが融合した制作チームが作品を作り上げていくという時代にこれからもなっていくと考えています。』

 

浅井氏は『良い作品を制作する為には巨額な製作費が必要なので出資してくれるスポンサーを探している』と発言し会場でも笑いを誘っていました。

 

良いVR作品を作る為には膨大な作業時間とコストがかかるという事実をしっかりとお話いただいた上でこれからのVRに対する熱い想いを語って頂きました。

クリエイティブプランナー富永勇亮氏『バーチャルと現実を繋げる作品を作りたい』

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–VRのこれからについて

『Unreal EngineのVRエディター、GoogleとかMSのホロレンズみたいに作る環境自体がVRになっていく、VRの中で作品を作る世の中になっていくと思う。』

–VRでの表現について

『僕たち自身でいうとバーチャルと現実をうまく繋げるような作品が本当は作りたいなと思っていて。進撃の巨人展360°体感シアター“哮”の時も最初にいきなりHMDを被って始まると凄いサムいんです。どういう導線で自分がVR内にいるのか、そういう設定をスムーズに感じさせたい。そこをうまく生かしながらやっていくと面白い作品、舞台のような作品が作れるのではないかなと思います。』

 

VR作品そのものだけではなく、そこに至るまでの経緯や、『なぜHMDを被る必要があるのか』という過程を作り込むことで作品自体のクオリティや体験者の満足度も向上するという事を教えていただきました。

SIE 吉田修平氏『今後どんな良い作品が出てくるかワクワクしている』

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–VRの現状について

『今年、コンシューマ向けのVR機器が出てきている訳なんですけれども、そこに出てきている作品の中、あるいは今作られている作品の中にも物凄く良いものがすでにあります。ただ、これは全く新しいメディアなのでそれを作りながらクリエイターがそれ自体を学んでいる状況だと思います。』

–VRのこれから

『ですから私自身PlayStation VRの発売が楽しみなんですけれども、今作品を作っているクリエイターが今後どんな作品を出してくるか予想もつかないんです。それが私自身楽しみで仕方がない。』

 

PSVRの生みの親として有名な吉田氏は、現状すべてのクリエイターたちが手探りで実験的にVRコンテンツを作り始めているのが現状だとしながらも、素晴らしい作品の多さに感動しているようで、これからもそういった作品が出てくることに対して大きな期待をしている、との事でした。

まとめ

今回紹介したほかにも『VR元年に関する解説』『VRとおカネ』『攻殻機動隊や進撃の巨人のVR作品が出来あがる過程』などをざっくばらんにお話いただいたのですが、それらはまた別の機会にお話しできればいいかなと思います。

 

それと一点注意しておいてほしい点があります。本記事は読者の皆様に分かりやすくお伝えするため、登壇者の方々が仰っていた事をなるべく残しながらも、僕がわかりやすいように編集、要約してあります。ただ内容についてはほぼ差異はないと思いますのでご安心を。

 

以上あおぞらVRから『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア~VRが映像業界に与える衝撃~』をお伝えいたしました。

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