VR市場予想が年初から43%減!VRヘッドセット認知度の低さが原因か

調査会社Superdataが『VRの2016年度における期待収益(ハード、ソフト含)』を4/20に下方修正しました。

 

この数か月ですでに2度目の下方修正なだけに、ややVR関係者にとっては暗雲が立ち込めるニュースとなりましたが、いったいこの下方修正の裏にはどのような背景があったのかしっかりとお伝えしたいと思います。

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VR市場見通し 51億ドル→36億ドル→29億ドルに

元々同社が今年の初め算出していたVRの市場規模予想は51億ドルであったが、36億ドルに下方修正されていました。そこからさらに今回の発表で29億ドルという数値まで予想を下げました。

当初あった51億ドルはやや楽観的な数値だったとはいえ、29億ドルという数字は当初の予想から43%減、前回の予想から22%減とかなりシビアな数字になってきています。

この数値の背景にあるのは、大きく分けて3つあります。それは、VRヘッドセットの普及の問題、そしてVRの認知度の低さ、そして価格の高さ、です。

VRヘッドセットの供給が間に合っていない

HMD御三家

まず第一に、一般向けに発売されたハイエンド型HMD『Oculus Rift』『HTC Vive』、そしてスマホVRの『Gear VR』が市場に充分流通していない事が問題として挙げられています。

 

SuperDataの予想ではもともと1300万人の米国人が今年中になんらかのVRヘッドセットを購入する予定ではあるものの、実際には720万台程度の出荷しか期待できないであろうとする意見を述べています。

 

(720万台の内訳→GearVR 350万台、PSVR260万台、Vive+Oculus 110万台)

 

これは単にこれらのデバイスの供給スピードが遅いからだというわけではありません。そこには二つ目の理由となる『VRの認知度の低さ』という壁が立ちはだかります。

あまりに低いVRの認知度

Unity 2016 Tokyo

レポートによると『一般人のほとんどはVRに関して全くの無知であり、半数にあたるアメリカ人はVRになんの興味も示していない』との事。

 

これは日本でも同じことがいえます。現在日本でVRの話をしてもせいぜい『あ、あの頭に被ってやるやつでしょ』とか『ホラーのやつ』といった返答がくるのが良いところです。はっきりいってVR関連の仕事をしている人くらいしかVRについてまともに話すことさえできないというのが現状です。

 

ちなみにヘッドセットの認知度はVRが最も盛り上がっているといわれているアメリカでもPSVR(28%)>Oculus Rift(22%)>Gear VR(21%)>HTC Vive(5%)の順で、御三家HMDのHTC Viveも20人に一人しか知らないという結果です。

 

この認知度の低さがVRヘッドセットの普及を鈍らせ今回の下方修正に至りました。さらにここに、ダメ押しとして三つめの『価格の高さ』が追い打ちをかけます。

高すぎる価格帯

お金

VRについて興味があるという消費者も、特にハイエンド型のVRヘッドセットに対して『高すぎる』という意見が多数存在するのが事実です。

 

たしかに、ゲームをするためのハードに10万円をかけるのは抵抗がある人が多いですよね。Gear VRだって対応する端末を持っていなければ結構なお値段しますしね。

 

『高すぎて手を出せない(or出したくない)』と考えている層の存在がVR市場への参入ハードウェアにとってのハードルとなっているのが現状です。

一言

そもそもハードウェアが普及しない事にはソフトウェアの市場だって形成されません。今回の市場予測の下方修正はVR関係者にとって、なんともいやーな雰囲気が漂うニュースではありましたが、あくまでこれらは米調査会社の予想でしかありません。

市場そのものがなくなるってのも考えにくいですしね。いずれにせよ大きな市場であることは間違いないので、その辺をしっかりと判断してほしいものですね。

特にこういうニュースはバイラルメディアでは『[悲報]VR終了のお知らせ』とかいうタイトルで拡散されてしまいがちですからねw

それに今回のレポートを読んで、現段階ではハイエンド系のVRヘッドセットではなく、ハコスコやGoogle cardboardといった簡易スマホVRビューワーが主流にシフトするかもしれませんねぇ。

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