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VR原理主義者はVR業界を衰退させるかもしれない

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業界関係者の話では「これまで認知度の無かったVR動画を拡大するために無料体験動画を出していたが、当たり前になれば無料で出す意味が無くなるかもしれませんね。」との事。

現在も無料VR体験が出来る作品は多くはありません。「佐々波綾」さんや「倉多まお」さんといった大人気セクシー女優をVRで無料体験できるのは今だけかもしれませんのでお見逃しなく!

最近あちこちで『VR』という単語が聞こえ始めるようになり、イベントが開催されれば、そこにはVRがあるという事も多くなってきました。それ自体は喜ばしい事かもしれません。しかしそれと同時に『とりあえずVRにしておけば問題ないでしょ』と考える風潮がある、という事もまた事実だと僕は思います。

 

このように、なんでもかんでもVRに結び付けようとする『VR原理主義者』は非常に危険です。彼らはVRを万能な技術であるかのように語り、あらゆる事を無理やりVRに結び付けようとします。しかもそのほとんどが空想のような夢物語を語っているにすぎないため、ニーズやターゲットの設定があまあまです。

 

VRの普及の為に頑張っているのはわかるんだけど、それ本当に必要?って思うものが多くありますよね。エンターテイメントならまだわかるけど、VRをブレイクスルーさせるにはまず一般の人の『不自由さ』『問題点』に目を向けるべきです。

 

彼らの行為は悪質なVRコンテンツを量産しVR業界そのものが衰退する原因にもなりかねないと筆者は危惧しており、本記事を執筆させて頂きました。

VRのニーズは現状ほぼ無い

VRには無限の可能性があると僕も信じています。しかし現実的に見てVR元年とかあれだけ騒いだって、VRについてほとんど認知されていない現実があります。なぜだと思いますか?答えは非常にシンプル、『ニーズがないから』です。

 

まずはコレをしっかり頭に入れておいてほしいんですよ。VRメディアやってるやつが何言ってるんだ、頭沸いてるのか?と思われるかもしれないけどいたって真面目に言ってます。

 

VRを必要としている人は少ない

 

ゼロじゃあないけど、別にVRが無くたってほとんどの一般人は全然困らないって事。頭に大きなヘッドセットを装着してまで成し遂げたい事がある人なんて極稀なんですよ。そこをきちんと考えてない人がめちゃくちゃ多い。

 

『良いものを作ればきっと人気が出るに違いない』『VRの良さをきっとわかってくれるに違いない』

 

全然そんな事ないですから。超美麗グラフィックでぬるぬる動くハイスペックのゲームソフトじゃなくて、適当なグラだけど隙間時間に楽しめるスマホゲームが爆発的に普及したのと同じです。着眼点がずれてるんですよ。ニーズを全く見ていない。

 

そして悲しいかな日本の人の方がこういう考え方をする人がそりゃあもうたっくさん居るわけです。画質にこだわりつづけた日本のTVメーカーが韓国の格安TVに負けたみたいなもんです。

 

同じようにVR原理主義者は総じて道を踏み外します。そしてその答えはたった一つのシンプルな考え方の違いにあります。

VR原理主義者が陥る一つの過ち

彼らVR原理主義者はすべての問題解決にVRを当てはめようとします。

 

『人が集まらない、どうしよう』→『VRにしましょう』

『一儲けしたい、どうしよう』→『VRにしましょう』

『VRねぇ…どうしよう』→『VRにしましょう』

 

全然上手い例えが思い浮かばなかったけど、VR原理主義者は簡単にいえば『とりあえずVRならなんとか解決できるんじゃねーか』って思いがちなんです。しかしVRはそんな万能な技術ではないし、ゲームにも良し悪しがあるのと一緒でVRにも良いVRと悪いVRが存在します。そこらへんを知らぬまま思いつきでいろいろ語ってしまうわけです。

 

ちなみに思いつきとアイデアは違います。VR原理主義者の考えは『思いつき』、VRの第一線で活躍すべき人達の考え方は『アイデア』である場合が多いです。アイデアというのはまず問題提起がなくてはなりません。そもそも先に解決すべき問題があって、それを解消するためにVR技術を当てはめるという考えでいたほうがいいです。

 

そこを疎かにして『VRがあるから問題を解決できる』と考えているなら、それはそれは貧相で残念なプロジェクトがたっくさん生まれるわけです。

発想力を鍛えよう

VR原理主義者の人達のような考え方をしてるとものすごい発想力の乏しい人間になるので注意が必要です。まず問題がある。その問題を解決する選択肢の一つとしてVRが使えるなら当てはめていけばいいのです。

 

偉そうに話しましたが、僕もVR原理主義に近いような考え方をしてしまう時があります。しかしビジネスをするのであれば、冷静さを失う事は絶対に避けなければならないのです。

 

そしてVRを愛しすぎるあまり、誰しもがVR原理主義者のような考え方をしてしまう可能性があるという事を覚えておいてほしいです。

 

P.S.

もしもこの記事を読んだ方の中で思い当たる節があった人は是非以下の本を読んでみてください。

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